Skullflower - Form Destroyer

Kino II: Form Destroyer

Kino II: Form Destroyer

Pure、Totalといったハーシュでハードコアなノイズ・インダストリアルを作っていたMatthew Bowerを中心としたインダストリアル系ロックバンドの1st。なお、このアルバムにはラムレーのGary Mundyが参加している。
端的に表すとノイズ・ロック。この時期(1980年代後半)の所謂「ジャンク」と呼ばれていたバンド達の影響が見れるけど、この圧倒的なだらしない感じはどういうことなのだろう?って趣。こいつら全員、アルコールとかアシッドとか入れて録音してるだろ、という感想しか浮かんでこない。
サイケデリック、アシッドとかのワードも浮かんでくるけど、ヒッピーイズムの対極にある「ヘイト&ウォー」のパンクイズムが多分にあり(それはやっぱりラムレーのメンバーがいるからだろうか)、それを鑑みると「只のだらしなさ」が浮き彫りになって来てヤバい。
酔ったノイバウテン、ゼヴという趣のインダストリアル・ドローン。殺伐さが根にあるが、それを上回るゆるふわなノイズ・ドローンに浸れる好盤。