Birmingham 6 - Error Of Judgement

Error of Judgement

Error of Judgement

デンマークのエレクトロ・インダストリアル/EBM系グループの3rd。
ほぼ全編に亘ってフロント242のジャン-リュック・デ・マイヤーをフィーチャー。その所為かフロント242の「06:21:03:11 Up Evil」の続きを聴いているような気分になる。
しかし、「06:21:03:11 Up Evil」がインダストリアル・メタルを取り入れたものの、そのジャンルとしては消化不良を起こしていた。アルバム自体の完成度は高いが、前述した通りいまいちインメタへの乗りきれなさが残ってしまっていた。
が、このアルバムはその消化不良が綺麗さっぱり無くなり……どころか追加でもう一杯という感じで、見事なレベルアップを果たしている、それがフロント242でないのが惜しいが……。
性急なエレクトロニック・ハンマー・ビートの上を如何にもEBMなシンセベース、切れの良いスラッシュ・ギター、トランシーなシンセ・メロディが疾走し、ジャン-リュック・デ・マイヤーのヴォーカルもそこに絡みつつ疾走。
ディー・クルップス型の熱きインダストリアル・メタルを奏でながらも、1990年代のフロント242を感じる超奇怪なアルバム。