Depeche Mode - Songs of Faith and Devotion

Songs of Faith & Devotion

Songs of Faith & Devotion

8th。
ギター・サウンドとエレクトロニックの理想的な融合を実践した前作の路線を推し進めたアルバム。ということで前作の1曲目のような純粋なエレクトロ・ポップは無くなり、アコースティックな曲が増えた。といっても完全にエレクトロニックな音は完全に無くなったかというと、そうでは無く前述したとおりアコースティック・サウンドとエレクトロニック・サウンドが融けあっている。その融け方が前作より高いレベルで融合しているのだ。また彼らの特徴であるゴシックで耽美な雰囲気は本作でも健在というか過去のどの作品よりも濃い。タイトなドラムの上をラウドなギターとノイジーなシンセ、そしてバリトンの効いたヴォーカルが乗っかるインダストリアル・ロックな曲、壮大なオーケストラをバックにマーティンが耽美で優しげに歌い上げる曲、タイトなドラムの上を耽美で哀愁漂うオーケストラちっくなシンセ・メロディ、ギター、ヴォーカルが疾走する曲、直線的なドラムとうねるシンセベース、耽美でゴシカルなシンセ・メロディ、そして叫ぶヴォーカルがEBMっぽい曲等、どの曲も素晴らしい。特に90年代風EBMの曲とインダストリアル・ロックな曲は過去作では見られなかったものであり、新鮮な感じで心地良い。