I’ve - The Front Line Covers

The Front Line Covers

The Front Line Covers

2002年頃までの音源をセルフカヴァーしたコンピ。2008年の冬コミでリリースして後に一般販売されたらしい。すべての曲のアレンジとヴォーカルをチェンジしているらしい。
自分はオリジナル音源を聴いていないのでどこそこが違うという指摘は出来ないんですが、これが良いコンピ・アルバムなんですよ。サイケ・トランスを吸収したシンセ・ポップ(しかし11曲目だけインダストリアル・ロック)。それはまるでサイケデリック・トランスの牙城Drgonflyから出てくるようなアーティスト達がErasureと一緒に作ったようなサイケデリック・シンセ・ポップ。とにかく四つ打ちエレクトロ・ビートの上を涅槃に連れてってくれる多幸感が強めなシンセ・メロディが時に疾走し時にしっとりと絡み、川田まみ島みやえい子KOTOKO詩月カオリMELLといったI’veの歌姫が歌い上げる。
どの曲も多幸感を感じさせるシンセ・ポップで良いが、特に良いのが6、11、12曲目。6曲目はトランシーな打ち込みビートの上を透明感があって泣かせるシンセ・メロディと川田まみ嬢の力強いヴォーカルが疾走するトランス・シンセ・ポップだし、11曲目はロッキンな8ビート上をサイバーなシンセとSun ProjectばりにサイケなギターとMELL嬢の透明感のあるヴォーカルが絡みつつ疾走するインダストリアル・ロックなトランスだし、12曲目はトランシーなエレクトロニック・ビートにお気楽極楽なシンセ・メロディとハイテンションな詩月カオリのヴォーカル乗っかるまるで90年代前半から中期にかけてのハッピー・トランスみたいな曲だし。
涅槃度高めな曲多し注意!90年代トランス好きシンセ・ポップは買え!あとインダストリアル・ロック好きもネ。