00年代の音楽遍歴を総括する(2000〜2004)

総括を要求する!
00年代ももう終わり。色んなサブカル系の雑誌で00年代総括!なんてことをやっていると思いますが、自分もそれに乗っかってみようかとw。といっても私的総括なのでメジャーの雑誌が取り上げるようなCDはあんまり入っていないと思います(別にそれを狙ったわけじゃないが。自然とそうなった)。
という訳で00年からスタート。
00年代は電気グルーヴの「VOXXX」から始まったように記憶している。90年代後半から盛り上がっていた(勿論自分の中で)80年代ニューウェイヴリバイバルの真っ只中に発表された「VOXXX」はドンピシャだった。80年代的エレクトロ・ポップ、エレクトロ・ディスコを電気グルーヴ流トランスフィルターに通した音は自分をライブに行かせる、ファンクラブに入らせるには十分過ぎるほどの原動力となった。電気グループのやることの一挙一動に注目し、その活動内容は自分の向かうべき道を示してくれた。それから、石野卓球さんが深夜(だったけかな?)にラジオでやっていたDj Mix番組(2000年9月で終わってしまったが……)やTV Bros.の連載も自分の向かうべき音楽的指針を示してくれた。卓球さんがラジオでかけた曲、連載で紹介していたCD、レコードを次の日には渋谷のレコード店で探している。そんな毎日だった。卓球さんによって音楽の趣向がキマっていった。中でもドイツのInternational Deejay Gigolo、Low SpiritのサブレーベルElectrric Kingdom、Bpitch Control、Muller Records、Forte等のレーベルのレコードやCDは当時卓球さんもラジオでかけてたし自分の音楽的趣向にもぴったりだった。これらのレーベルに共通するのは80年代色の強いエレクトロ、エレクトロ・ディスコの音を多く出していた点だった。スクエアなエレクトロ・ビート、デンデケシンセベース、ファミコンのようなシンセメロディに魅せられていた。
あ、忘れてたけど、この頃ポスト・ロックものもよく聴いてたんだ。TortoiseGodspeed You! Black EmperorArab Strapなんかのアルバムを良く聴いてた。特にGodspeed You! Black Emperorには泣かせられたなー。
この頃に良く聴いていたアルバムを以下に示す。

VOXXX

VOXXX

Defender

Defender

Loud

Loud

Total Destruction

Total Destruction

Run Stop Restore

Run Stop Restore

Electric Avenue

Electric Avenue

Flaunt It

Flaunt It

STRAWBERRY LOVE

STRAWBERRY LOVE

TNT

TNT

エレファント・シュー

エレファント・シュー

Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven

Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven

Final Metal Pralinies

Final Metal Pralinies

01年になると卓球さんの連載もラジオも無くなってしまったが、もうその頃には趣向が完全にキマっていたので洗礼を受けなくても自分でCDやレコードを探せるようになっていた。
01年といえばDaft Punkの「Discovery」でしょう。これは自分の中で相当大きかったな。BugglesやKraftwerkをフレンチハウスフィルターに通した音に凍りついた。特にBugglesの「Video Killed The Radio Star」をフィルターハウス化したような「Digital Love」はカッコ良すぎて頭の中が真っ白になってしまい、暫くの間80年代ニューウェイヴものもしくはリバイバルものの漁りをやめてしまうほどだった。また石野卓球の「Karaokejack」にも大きな衝撃を受けたな。前作の延長線上的なアルバムでなのだけど、前作のような80年代に対しての手探り感は無くて、90年代後半から2000年にかけて出された80年代リバイバルものの音を完全に手中に収めてオリジナリティのあるものに仕上げていた。
以下はこの頃によく聴いたアルバム。
Discovery

Discovery

KARAOKEJACK

KARAOKEJACK

Living in a Magazine

Living in a Magazine

Pop

Pop

Midnight Magic

Midnight Magic

Muscle Machine

Muscle Machine

LOVEBEAT

LOVEBEAT

Non-Stop Erotic Cabaret

Non-Stop Erotic Cabaret

02年は進学とかで忙しくなってきたので(といつつもあんまり勉強しなかった)&アニメにハマリ始めてアニメばっか観てたので、あんまりよく覚えていないのだが、相変わらず80年代的エレクトロ、エレクトロ・ディスコものを聴いてたと思う。その中でもUral 13 Diktatorsの2nd「Techno Is Dead」、Primal Scream「Evil Heat」、Sinema「Love Emulator」はよく聴いてたような。それ以外ではKen Ishii「Future In Light」もよく聴いたなぁ。あとこの頃はインターFM細野晴臣の番組を熱心に聴いてた所為か番組で紹介していたようなエレクトロニカのコンピ(Morr Musicのコンピとか)やアルバムを(Bolaとか)よく神保町のジャニスで借りてきて聴いてたりしてたと思う。
Evil Heat

Evil Heat

フューチャー・イン・ライト

フューチャー・イン・ライト

Love Emulator

Love Emulator

03年。この頃もアニメにハマッててあんまり記憶がないんだけど、確かエレクトロ・クラッシュ全盛期だったと思う。だけどその手のもので買ったのはLarry Tee監修のコンピだけだったと思う。なんかエレクトロ・クラッシュって嫌だったんだよね。ファッション優先な感じがしてさ。
う〜んこの頃は、エレクトロ・クラッシュなんかよりテクノものの方が良かったものが多かったような気もするなぁ。
以下よく聴いてたアルバム。
III

III

NY Muscle

NY Muscle

Kish Kash

Kish Kash

Closer

Closer

Sheath [解説付・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC78)

Sheath [解説付・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC78)

04年に良く聴いたCDはhttp://d.hatena.ne.jp/moistly/20041228/1104236192を参照してもらうとして、この年は前年に観た映画「24 Hour Party People」の影響でJoy Divisionに大ハマリだった伏線(?)がTwo Lone Swordsmenのアルバムによって見事に回収された年だった。前作のコールド・エレクトロ、エレクトロニカ・ダブからニューウェイヴ、ゴシック色の強いパンク・ロックなアルバムになったTwo Lone Swordsmenの6thアルバムは賛否両論だったらしいが、ポスト・パンクにハマっていた自分としては自然な流れとして素直に受け入れることが出来たな。今は亡き西麻布のクラブ「YELLOW」にて行われたTwo Lone Swordsmenのライブに行って(意外と演奏上手かったのには感動)「Sex Beat」時、皆で「sexy!」って叫んだなぁ。
Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)

Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)

From The Double Gone Chapel

From The Double Gone Chapel

と振り返ってみたが如何だったでしょうか。もっと書きたいことがあったんだけど、削りました。かなりごっそりと。あ、ちなみに今までに挙げたCD、さすがに売ってはいないけど全然聴いてません。特にエレクトロ、エレディスコ系は(例外はポスト・ロックもの。特にGodspeed You! Black Emperor。これだけは今でもよく聴く)。もう完全に興味失っちゃたんだよね。電気グルーヴ?そんなもん知らんわ!
00年代後半に続く。