Mentallo & the Fixer - No Rest for the Wicked

No Rest for the Wicked

No Rest for the Wicked

アメリカのエレクトロ・インダストリアルバンド(兄弟2人組。そのうち一人は1999年に脱退して今は一人で活動しているらしい)の1stに未発表音源、リミックス曲を足したコンピ。
なんていうか初期Skinny Puppyがニュービートをやっているような感じといえばわかりやすいでしょうかもしれません。ニュービートがジャーマン・トランスのルーツであるようにかなりジャーマン一歩手前なトランシーな展開を聴かせてくれる。わりと初期Zoth Ommogの流れを汲む正統派なインダストリアル(というかニュービート)なんじゃないでしょうか。
ダークでゴシックで透明感のあるシンセ・メロディとトランシーなビート、スキニーなエフェクトばりばり効かせてるヴォーカルでなんかだか遠いところに連れていかれるというか(「朝霧の巫女」6巻を読みながら聴いてたらなんだか凄いトバされた)。でも1stだけあってまだまだ詰めの甘いところが満載というか(ここら辺が初期スキニーと書いた所以)。あと再発盤(リマスターしてないのかな)なのに音が悪のもなんだか惜しいところ。
音の悪さでかなり惜しいコンピではあるが、(90年代の)ダーク・エレクトロ好き、ニュービート好きは買っとくべき。