Orange Sector - Krieg & Frieden

Krieg & Frieden

Krieg & Frieden

ドイツのEBMバンドの9th。
「ボディはシンセサイザーによるハード・ロック的展開だじぇ」と誰かが言っているのを彼は以前夢の中で見たことがあるのです。といつか*1と同じ書き出しになってしまったが。この作品もそうなのである。ハードロック的シーケンスとアジるヴォーカルがNitzer Ebb。以上。ここで終わるのもなんだと思うのでもうちょっと書かせてもらうと、Nitzer Ebbの2ndとDAFの4thの中間を漂っているような、ボディ。BPMを抑えて重きに力を入れたボディ、それとは対照的なスピードを重視したボディ。だがいずれも過去作(自分は彼らのアルバムを全部聴いた訳ではないので正確な感想ではないが)よりもビートは重い。
典型的なボディと書いてきたが、今考えるとそれでは漏れる部分があると思った。この作品にはダブの影響もあるようにみられるのだ。はっきりとエコーをかけきている訳ではないのだが、(ダブの影響を)感じてしまう。これはMinistryの「Twitch」やPankowに近い感じもあるのかもしれない。
典型的な「シンセサイザーによるハード・ロック的展開」のボディの中にダブ(特にON-U)の影響が感じられる作品。お薦め。