Clock DVA - Sign

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8thアルバム。
70年代後半から活動しているが、初期はThrobbing GristleのIndustrialから出ていたのにも関わらず、Joy Divisionを思わすポスト・パンクだった。しかし80年代初期に4thアルバムを出して、6年間の沈黙の後出したアルバムが以前のバンドスタイルではない完全打ち込みスタイルで時代に沿ったエレクトロニック・ボディ・ミュージックに転向。でこれはそんなボディ・ミュージック期であり最後のアルバム。
といっても80年代後半のバリバリのボディというよりはWarpのAIシリーズに入ってもおかしくないインテリジェント・テクノな曲があったする。でも「機械になりたい」と言い残してUltravoxを去ったJohn Foxxサイバーパンク世界とCabaret Voltaireのようなひんやりとしたボディ・ビートは健在。CabsとFLAが捨てた冷徹80'sインダストリアルを継いでいると同時にWarpのインテリ系テクノを取り入れている。これがなかなか緊張と弛緩が交互にやってくるスピードボールで心地いい。
ボディを期待するとがっくりくるが、サイバーパンク、インテリテクノ、80年代のCabs&FLA好きは聴くべきだろう。amazonでは法外な値がついているが、ディスク・ユニオン、ブックオフレコファンなどで探してみよう。結構安値で見つかる。