Bad Lieutenant - Never Cry Another Tear

ネヴァー・クライ・アナザー・ティアー

New Orderのバーナード・サムナー率いるトリオバンドの1st。
80年代後半から90年代初期のNew Orderの面々のプロジェクトは本当に素晴らしいものがありましたが、それ以降は全て無かったことにしたいCDが多い。そのためこのアルバムもそうなのでは？と心配したが、それは杞憂に終わった。ギター中心の歌物ではあるが、要所要所にエレクトロニックな味付けをしてきて、80年代中期のNew Orderのアルバムに近い雰囲気。フッキーが不在なのであの高音ベースラインが聴けないが、前述の電気の力と歌心で補っている。あの80年代中期のビバリーヒルズ青春白書のような青臭くも爽やかなエレクトロニック的ロックが今の季節にぴったりとハマる。あとバーニーがまだまだ爽やか高校生を感じる歌声で80年代を後押し。ダンス/エレクトロニック路線だった2005年のNew Order「Waiting for the Sirens Call」よりも個人的には好きです。
80年代中期のアルバムに入ってたギター・ロックを感じさせるネアカなロックが初夏〜夏の季節を輝かしいものにする。お薦め。