And One - Tanzomat

Tanzomat

Tanzomat

ドイツのシンセ・ポップバンドの10th。
90年代初頭から活動している彼らですが、EBMからシンセ・ポップとスタイルを変えながらも、ブレなく電子音楽を続けてる。本作も相変わらず電子音楽だが、初期のボディに戻ったかのような作品。だがボディと呼ぶにはいささかシンセ・ポップで、シンセ・ポップとボディの中間をさまよっている。例えるなら、80年代中期から後期にかけてののDepeche ModeFront 242Nitzer Ebbの中間を目指したらという感じ。
ボディ・ビートの上を3rdから6thまでのデペッシュな哀愁シンセ・メロディ、ボディーベースライン、そしてまたまたデペシュなバリトン効いたアンニュイなヴォーカルが歌い上げる。最も近いのは、デペッシュの「Some Great Reward (Bonus Dvd)」だと思うけど、金属音は聴かれない。そこがこのアルバムの惜しいとこ。メタル・パーカッション取り入れたら、もっとカッコよくなるはず。
80年代のDepeche ModeNitzer Ebbの中間にあるものは何だと問われたら、真っ先にこのアルバムを挙げるだろう。お薦め。