Cabaret Voltaire - Body & Soul

ボディ・アンド・ソウル

ボディ・アンド・ソウル

10th。
前作「Groovy, Laidback & Nasty」からハウスに挑戦し始めた彼らのハウス化2作目。前作は悪い意味でニューウェイヴを引きずってて、きついものがありましたが、本作はニューウェイヴのいいところ残して、ハウスに接近。いいところとは80年代後半のインダストリアル・ボディ・ミュージックの硬質さやノイジーかつ荒涼としたムードを取り戻していること。それを当時流行のブリープハウスと結びつけて彼らにしか作れない、インダストリアル・ブリープ・ミュージック。前に紹介した「Code」とLFOが合体。インダストリアル好きとブリープハウス好きの両方のニーズに応えた作品。これでも当時のフールズ・メイトは酷評したのだろうか。ヴォーカルを入れているとこもいいし、前作みたいに軟弱じゃなくてちゃんとインダストリアル的な硬質なビートもいい。
インダストリアル勢に大きな影響を与えたことには間違いないであろう傑作。お薦め。