KOTOKO - ヒラく宇宙ポケット

KOTOKO/ヒラく宇宙ポケット(初回限定盤)(DVD付)

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5th。
I'VEから移籍してからの一発目。なので普通のポップスになっているのではないかと心配したが、I'VE時代とスタイルが変わってなくて一安心。といってもI'VEの面々も作曲/アレンジで参加しているので大きくは変わっていない。が以前のトランス的な重低音を意識したミキシングから軽くなった。あと高瀬氏を始めI'VEの面々が担当している曲よりも彼女自身またはkzといった所謂ヴォーカロイドのプロデューサーらが担当した曲の方が面白かった。特に6曲目は自分から言わせてもらえばボディだ。「ひぐらしのなく頃に」や「Collective」のJuno Reactorリミックスを再構成/再解釈したような曲で、I'VEが一番面白かった00年代中期の音を彼女は忘れていないようだ。I'veの面々が普通のポップス化していく中で、新しいかつ懐かしい血を入れることに成功しマンネリを解消している。だからといってはなんだが高瀬氏、中沢氏の作曲の曲は凡庸に聴こえて仕方がない。
移籍してオールI'VEプロデュースだった前作が好きだった自分は不安だったがそれは杞憂に終わったようだ。新しい新鮮な血を入れてマンネリ化防いだ今作は次の一歩に大きく前進した。お薦め。

前作聴き直したら……前言撤回。やっぱり今作だめじゃね?ヴォーカルが頑張ってる割にトラック前作より凡庸になってるし。ボーカロイドのプロデューサー駄目だわ。