KOMABA - WIRE GAUGE


http://monstar.fm/song/32488/
KOMABAことMikiya Komabaさんによる3rdアルバム。
日本からもオールドスクールEBMを演る人がいるのです。それもテクノ側から。それも気まぐれではなくボディの基礎を押さえたボディ・ミュージックを披露する。これは海外のインディレーベルに持ち込んだほうがいいのではないでしょうか(MetropolisやOut of Line)。
このアルバムの帯に書くべきことは、「Ministryが「Twitch」の後に出すべきだったアルバム」ということ。Ministryは「Twitch」以降メタルに傾倒して「Land of Rape & Honey」に行き着く。そうなってしまったのは彼の居た場所がシカゴということだったからだ。アルはこう語っている。「ラジオをつけてみなよ。クラブに行ってみなよ。サンプル、サンプル、サンプル……街中どこでもサンプリングの音だらけだ。今じゃ犬だってサンプラーを買える時代だ。ラジオから聞こえてくるゴミのような音楽、ハウス中毒のクズ音楽…(以下略)」そう彼のいた当時(80年代後半)のシカゴではハウスが全盛を極めていた。そんなシーンに飽き飽きしてギターレスのエレクトロニック・ダンス・ミュージックに見切りをつける。アルがシカゴ以外の場所に居たら今も「Twitch」だっただろう。
話をアルバムに戻そう。シカゴハウスのラフで野太いビートをボディに変換したようなビートの上をインダストリアルなギター、ビコビコシンセ・ベース、サイバーシンセが疾走し、そしてヴォーカルがガなる。
このシカゴハウスとインダストリアルの融合は正にMinistryが2ndの後に出すべきだったものだ。ボディ好きは買わないと死にます。