Soft Ballet - EARTH BORN

EARTH BORN

EARTH BORN

この界隈では説明が不要と思われるバンドの1st。
このアルバムが出たのは1989年。日本では海外でのEBMの隆盛に呼応するかのようにこの1stは現れたのだろうか?自分はリアルタイムでこの手のジャンルに触れてこなかったので、後追い。なので音楽単体でしか触れることしか出来ないが紹介していこうと思う。
説明めいた文章を書いたのは勘違いを多分に含むであろう紹介文になるからだ。あと古くからのファンに突付かれないためwとびどく投げないで下さい。
繰り返しになるが1989年。前年ベルギー、ドイツ、アメリカ、カナダ、その他第三世界のボディを収録した例のコンピは全世界にEBMを紹介した。それが日本にも伝わり、アルファからBOXセットやWax Trax、PIAS、Muteのライセンスリリースを始める。が多くの海外バンドは1988年頃から転向していく。88年のMinistryを始め、ある意味禁じ手だったギターの導入をしてインダストリアル・メタルに転向。また同時期ボディと並行して活発だったハウス、アシッド・ハウスを取り入れたニュービートと呼ばれるジャンルが勃発して純粋なボディ・ミュージックは雲散していった。それを踏まえた上でこのアルバムを聴くとちょっと古いかなと思う。あまりにも無邪気にエレクトロニック・ボディ・ミュージックを演じているので海外の動きに敏感だった人はちょっと彼らは鈍遅いと感じたのかもしれない。でもまだネットの無い時代、情報が広まる速度は今と比較にならないほど遅いだろう。ましてや日本では殆ど開拓者だと思ってもいいバンド。それを見れば相殺されるだろう。それにちょっとでも新しいスタイルが生まれるとその数時間後には3分出てきたような真似をしたMP3ファイルがネットを駆け巡る現在よりも健全だといえる。あとは日本独自の歌謡も入ってるかな。それが海外のボディとは大きな違い。
とこのアルバムは色々なとこで紹介されているだろうから、視点を変えた紹介文を書いた。先に古いと書いたが、今の時代性の無い観点から聴く人にはサイコーのEBMだと思う。特に冒頭の「Body to Body」は素晴らしいのひとこと。お薦め。