Lead Into Gold - Age of Reason

Age of Reason

Age of Reason

MinistryのPaul Barkerのソロプロジェクトの1st(でも一曲だけAlと共同)。
一聴するとRevolting Cocks(以下Revco)のように聴こえ、更に完成度の低さから没曲ではと感じさせる。でも聴き込むとなんともいえない味わいが出てくる。ハウス、ボディ、ロック、ダブのミクスチャーな音はその後のRevcoの2ndや3rdの下書きでもある。また同時期のMinistryよりもダンス・ミュージックでありアルが唾棄すべきと発したハウスが惜しげもなく取り入れている。勿論インダストリアル的側面もあり流石Wax Tax!ハズレ無しということを分からせてくれる。
ボディを端としながらも、ファンクやハウスを取り入れるサウンドは90年代に入ってのオリジネーター達の変化がうかがえ、これが80年代からインダストリアルを聴いてきたtoの人にはボディが雲散していくかのように見えた原因ではないだろうか。
Revcoには及ばないが、2ndや3rdの下書きとなったデジタル・ファンキーな作品。Ministryを期待する向きには合わないけどWax Trax!を追う人間にはサイコーのアルバム。