Mona Mur & En Esch - Do With Me What You Want

Do With Me What You Want

Do With Me What You Want

元KMFDMのEn Eschとゲーム音楽などを手がけているらしいMona Murから成るユニットの2nd。
ギターレスの曲が多いが重たく黒人音楽(主にON-U関連)を感じる曲調は元KMFDMだと感じさせる内容。だが前半こそKMFDMと分けるエレクトロニック・ボディ・ミュージックだが進むにつれ我慢出来なくなったか、スラッシュ・ギターが現れてまったきKMFDM。しかし、はっと素が出たのに気が付いたのかまたEBMにチェンジ。思わず素を魅せるインダストリアル・メタルもいいが、EBM調の曲はもっといい。
はっきりいってEn Eschが90年代初期に出したソロアルバムの出来は最低だった。メタル方向に行きたいのかもっと実験的な電子音楽に行きたいのか曖昧な代物でなんとも退屈だった。だがこのアルバムはMona Murの影響なのかわからないが、非常にストレートなボディ・ミュージックを披露している。勿論10年代風EBMであり、トランス、テクノ、エレクトロの傘にあるボディなので最近のリスナーにも安心して薦められる。
Mona MurによりKMFDMとは区別できるが、所々でEn Eschの素が出てきてほっこりとする。KMFDMファン、En Eschの1stソロアルバムに幻滅した人に強くお薦めしたい。