Pressurehed - Infadrone

Infadrone

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アメリカのインダストリアルバンドの2nd。
ニューウェイヴっぽさを引き続けながらも、90年代のハードコアテクノやトランスを吸収している。そのニューウェイヴっぽさっていうのはイギリスのダークウェイヴやゴシック、代表的なバンドを挙げるなら80年代初期のCureやSisters of Mercy辺りだろうか。そのダークさや耽美がトランスやハードコアテクノと結びつくとヨーロッパではジャーマン・トランスやUKトランスになる。がアメリカ、又はクレオパトラレーベルでは何故かインダストリアルになってしまう。やっぱりギターの音色やヴォーカル、すなわち肉声が忘れられないようだ。
80年代後半のMinistryを思わせる速い打ち込みビートの上を「Pornography」の頃のCureのような陰鬱さとFLAのサイバーを持つシンセとギターリフが疾走し、そしてヴォーカルが耽美に歌い上げる。全くこれはCureと90年代インダストリアルのトランスの饗宴だ。大音量でじっと大人しくそして心が暗くなりたいですね。
ゴスとトランスが交わり90年代のインダストリアル、ボディを形作る本作は「ボディはトランスやゴスを取り入れることで延命した」という説明の証明になる作品。教科書がわりに一枚どうですか?