Kowalski ‎– Schlagende Wetter


ドイツのロックバンドの1st。
このバンド一枚しか出していないが80年代初期にリリースされ、後のEBMに多大な影響を与えた一枚。ヘヴン17とノイバウテンが合体したともいうのでしょうか、ニューウェイヴ的なファンクにメタルジャンクが混ざったようと形容すればいいのか。ファンキーとメタルジャンクの交差で異様なグルーヴを発生させ、後のフィータスの下書きをしている。あ、あと80年代後半のノイバウテンも予期しているか、てかこのアルバム聴いてブリクサ路線を変更したのではないかな?とにかくギターやベースラインが明らかにファンクなのにインダストリアルな展開をするこの音楽性は後のフィータスであり、その孫であるPIGやRevcoはこのアルバムは足を向けて寝られないでしょう。これがコニー・プランクプロデュースというのはウルトラヴォックスでやれなかったことや、DAFガビ・デルガドでやったことの延長線上には何があるのかということを見せてくれた。後にもっと発展させたものを提出するのが80年代後半のWax Trax!やPIASだろう。
打ち込みビートとメタルビートの上をファンキーなシンセやギター、ベースが疾走し、DAFまでのテンションとは言えないがヴォーカルが騒ぎたてる。ガビのソロで見せたファンクとノイバウテンが交差する時……。お薦め。