Birthday Massacre - Hide and Seek

Hide and Seek

Hide and Seek

カナダのゴシックエレクトロバンドの5th。
2ndからサウンドスタイルを確立し安心安全のアルバムに仕上がっている。2000年代にデビューした新しいバンドなのにこの完成度は異常(まぁもう12年も経っているが)。
とはいえ今作は前作よりもメタル色が薄れよりエレクトロな作風になっている。バンドはそのままにエレクトロ度を高めている(だがギターは轟音なので安心してくれ)。そのせいかAlice in Videolandみたいなボディ・ミュージックに。しかしひたすら可愛く明るいAlice in Videolandとは違いこのバンドは暗い中二病気質のエレクトロニック・ボディ・ミュージックだ。また1曲における収録時間がどれも3分ぐらいで聴く前はコンパクトにまとまっているな思ったが、いざ聴いてみると体感的には3分以上、5分ほどの時間を感じ、かなり濃縮されていると感じる。これが5分の曲だったら10分以上に感じられただろう。だから3分で切ったのかも。密度が濃い。
しかし1作目から思ったけど、このバンドの中二病っぽさはなんだろう。アニメの「School Days」や「灼眼のシャナ」を真面目に観て、それが日常生活にも侵食していくといおうか。で(ヴォーカリストのチビさんは実際にセーラームーンの登場人物を模した刺青を入れているが)シャナちゃんの刺青を本気な態度で入れちゃうの。
前作のエレクトロ度高め、それをバンドに落とし込み、暗いAlice in Videolandなボディ・ミュージックを作り上げた。でも彼女等の透明なシンセは健在なので安心してくれ。1曲1曲の密度が高いので疲れるかもしれないけど、このアルバムは今年のベスト入りは確実。超お薦め。