Stahlmann - Quecksilber

Quecksilber

Quecksilber

ドイツのインダストリアル・メタルバンドの2nd。
アイスブレイカー、デススターに続くポストラムシュタインサウンド。前作はモロ初期のラムシュタインだったが、今作は哀愁やゴス度高めな2000年代中期のラムシュタインを彷彿とさせるアルバムに仕上がっている。でも全編に亘って打ち込みの比率が高かったりして、インダストリアル・メタルのマナーはある。やっぱりインダストリアル・メタルはドラマーなんていらないでしょう。ミニストリーの新譜やこの間のゴッドフレッシュのライブを観て強く思いました。いつもライブで後ろの方で動けなくなっているドラマーよりも「乾いたドラムマシーン(笑)」を置いて客席に飛び込もうよ(なにを言ってるんだおれは?)。
あれなんだか話がズレタwまぁこのアルバムはダブステップを取り入れ始めてラムシュタインから遠ざかろうとしているアイスブレイカーよりも正しくラムシュタインしてる。熱いインダストリアルメタルだったディー・クルップスに哀愁を注入したラムシュタイン。それを更に引き継いだのがこのバンドでしょうかね。この熱さがポイントのような気がする。従来の冷たく無機質なイメージを持つ(特に日本ではこのイメージが強い)インダストリアル・メタルとは明らかに違うのはディー・クルップス、ひいてはニッツァー・エブの直系だからかもしれない。そう考えるとこのバンドは2010年代のエレクトロニック・ボディ・ミュージックなのかもしれない。
熱く泣けるインダストリアル・メタル&EBMアルバム。泣きながら筋トレして聴け。今年のベストインダストリアル・メタル。超お薦め。