Industrial Heads - Fear & Anguish at the End

The Fear and Anguish at the

The Fear and Anguish at the

ノルウェーのインダストリアル/EBMバンドの1st。
名前だけで買った。これでインダストリアルじゃないきゃ発狂するよ。
で内容なのだが、Front 242が「Tyranny for You」を出した後にインダストリアル・メタルに行かずにトランスやニュービートと結託したら……という感じ。フロント242の横ノリとクラフトワークのトランスを拡大したような……という音といえば、このブログを読んでいるボディ好きは(いるのかそんな人達?)触手が伸びるはず。この人達のマイスペ見ると影響された音としてレーベルではWax Trax!やPIAS、バンドではスキニー・パピーやフロントライン・アッセンブリー(以下FLA)やフロント242といかにも王道な路線のEBMを挙げているので、このアルバムの音とは隔たりがない。まぁもうちょっと細かく言えばFLAの「Tactical Neural Implant」とFront 242の「Front By Front」が合体した風。クラフトワークの非人間的なヴィジュアルとトランスを拡大させたのが90年代のフロント242やFLAでそれを更に引き継いだのがこのアルバムと言えましょう。90年代に入って雲散&自縄自縛に陥っていたEBMの希望の光。これが後の00年代のダークエレクトロに繋がっていくとはこの段階(1995年)では誰も思いもしなかっただろう。
80年代後半のFLAやFront 242の意思を90年代のジャーマントランスやゴア/サイケデリックトランスを取り入れEBMの次や90年代のダークエレクトロを担った作品。このブログを読んでいるようなEBM好きは探して見てはいかがか?