Black Stobe - Burn Your Own Church

バーン・ユア・オウン・チャーチ

バーン・ユア・オウン・チャーチ

フランスのエレクトロバンドの1st。
このバンドについてはこのブログの危篤かつ奇特な読者はご存知かと思う(そうでない方は過去のエントリをご覧になってはいただけないでしょうか?)。
で再び紹介文を書くことになったのは、昔の聴こえ方と違ってきたからだ。うざいと思うけど、昔話をしようと思う。
このバンドを知り始めたのは2006年辺りだ。「エレクトロ・パンク」という素晴しいコンピ収録されていた「Deceive Play」は前年辺りからハマってきたエレクトロニック・ボディ・ミュージックとエレクトロの架け橋のような曲として記憶している。そのコンピはエレクトロ・パンクというジャンルにハマったきっかけを作った。そしてこれしかないとエレパンクものを探し回っていたところに彼らがメタモルフォーゼで来日してライブだ。当然観に行ったよー。バンドで編成で、フロント242みたいな曲や前述のコンピのエレパンクスタイルを披露して夢のような一時だった(誰とは言わないが、そのライブを酷いとブログで評していた某インディーズレコードの主宰者がいたが(笑い))。
では話をアルバムに移ろう。そのライブの興奮から冷めすぎて凍ろうとしてきたとこに発表された。しかしこの作品を始めて聴いたときは凄く困惑したのを覚えている。だってあのライブやエレクトロ・パンクを否定する作品に仕上がっていたのだから。色んな雑誌でDAFNitzer Ebbが引き合いに出されていたけど、自分にはUKロックにしか聴こえなかった。エレクトロな90年代後半のレディオヘッドというか。あとアンクルとかさ。
でも久しぶりに聴いてこれは初期NINやネオン・ジャッジメントをやろうとしていたことが解った。アシッドハウスハードミニマルを通過したネオン・ジャッジメントというかね。2007年当時雑誌で散々EBMリバイバルの先鋒バンドとして挙げられることに違和感を抱いたが、それは自分が間違っていたことにようやく気がついた。
聴き返す事の重要性に気がつかされた作品。ネオン・ジャッジメントやカサンドラ・コンプレックス、果てはトリゾミー21(このバンドはブラック・ストロボと同郷)なんかのゴス(ヴィジュアル系EBM好きは聴いてみると面白いかもしれない。再びお薦めの一枚。