Think About Mutation - Motorrazor


ドイツのインダストリアルバンドの1st。
このバンド、暗黒電撃音楽日記の人がレイヴ+メタルと書いていて、実際に音を聴いてみたら、プロディジーミニストリーを足して何倍も増幅させたような音だったから腰が抜けた。5年位前の暗黒電撃音楽日記さんは90年代のインダストリアル周辺の音源を積極的に取り上げていて、にわかの自分にはあまりにもよしなエントリが続いて金が持たなくて最低のブログでしたwしかし暗黒音楽日記がなければZoth Ommogやクレオパトラといった90年代のインダストリアルに出会えなかっただろう。
で中でもこのバンドは1stが見つからなくて散々探し回りましたよ。主にブックオフでね。ハードコアテクノとインダストリアルを探すならブックオフが一番いい。ユニオンだとたまに目が飛び出るような値段をつけて売るので。特にクレオパトラやこのアルバムを出しているDynamicaはアメリカやUKなので日本に非常に多く入ってきている。それに加えてこの手の音楽は狭い客を相手にしているようなレコード店以外では買い取ってくれないことが多い。だからブックオフに流れて来る。で見つけたよ吉祥寺ブックオフで。これだからレアグルーヴ探しは止められない。
先ほどレイヴを挙げていたが、まだこの頃はその色が弱め。2ndで魅せたジャングルを取り入れておもいっきりスラッシュギターやレイヴシンセを疾走させるという手法は影を潜めている。でもハッピーハードコアを思わせるような頭の程度低いピアノ連打が印象的なトラックやフーバーシンセが聴こえてくるものもある。でもEBMっぽいかな。Nitzer Ebbの1stを詩篇69時代のミニストリーが手がけたらという風。そこにベルジャンやロッテルダムな90年代初期のガバ・ハードコアテクノの粉をまぶすというかね。でも勢いだけとみるや以外にも気が利いている。
まだまだレイヴ色は希薄だが、エレクトロニック・ボディ・ミュージックとしてはかなり面白い。Nitzer Ebb+ミニストリー+ユーロマスターズという三身合体が見たい向きにはお薦めしたい。