Numb - Christmeister

Christmeister

Christmeister

カナダのエレクトロ・インダストリアルバンドの2nd。
1stの後半のようなダークアンビエント曲は今作は一切無し。そんな訳(?)で最初から最後までスキニー・パピーをNitzer Ebbにリミックスさせたような重苦しくも肉体を刺激する電撃音楽をが満載。
今作はP及びMIXにデイブ・オギルヴィーは一切関わってないが、彼らなりにデイブ・オギルヴィーをラーニングしたようであのぶっ壊れたノリがサイコーに暴発してる。このノリは次のアルバムで(個人的には)頂点を迎えててNINの2ndやスキニーの90年のアルバムと並べられるべきものではないかと思っている。
あとこのアルバムからこの人達独自(と言ってもいいのだろうかな?)サイバーパンクっぽい感じが出てきて、そのサイバーっぷりは当時シングルはオモロいけどアルバムはいまいちだったFront Line Assembly(以下FLA)よりも刺激的だ。フィリップ・K・ディックコリン・ウィルソンの「精神寄生体」なんかを読みながら聴くのはサイコーのサウンドトラックになるだろう。
あとあと、先日1stを紹介したけどあれ再発盤だったりする(勿論本エントリも再発盤)。オリジナル盤は(当然)80年代後半からスキニー・パピーを擁するネットワークから。再発盤は90年代後半に立ち上がったばかりのメトロポリスからしれっと再発。このレーベルの再発は名盤というか目が離せないのでこの手の音楽好きは再発と銘を打っている盤は買うといいと思う。
前作よりもエレクトロニック・ボディ・ミュージックサイバーパンクする今作は、スキニー・パピーを好む向きよりもFLA好きにお薦めしたい。