Missing Foundation - Missing Foundation

Missing Foundation

Missing Foundation

ドイツのインダストリアル・グループの1st。
めちゃくちゃ。ほんとそれだけで終わらせたいが、消費者風情として何様なのだろうかと思うので、もう少し続けたい。
この紹介文を書くにあたって調べたらドイツのハンブルグだそうで驚いた。てっきり米国だと思ってたから。初期にはKMFDMのサシャ・コニエツコやエヌ・エッシュがいたそうだが、なんかあんまり関わってなさそう。KMFDMはエレボディだしね。
USジャンク、USジャンクと小耳に挟んでいたから、ドイツ出身とは驚いたンだわ。この手のジャンキー音楽を奏でるバンドといえば同郷のノイバウテンがいるが、このMissing Foundationとは比較のしようが無い。ノイバウテンがどこか演劇的であるのに対して、Missing Foundationは純粋に音楽。イケ面俳優のブリクサ・バーゲルトを囲む雑音仲間は暗黒ジャニーズとも呼ぶべきだろうノイバウテンは。音楽といっても「音を楽しむ」という表現にした方がいいのかもしれない。テープレコーダーを持った少年が自分の声を録ったり、Recボタンを押したまま学校に登校し日常を録音する。このバンドはそういう純粋な表現に支配された「自由」を感じる音楽だと思う。ほんと部屋に集まってダベってる友達と録った奴を発表したのでは?というものだ。その後にローファイというジャンルが生まれたけど、豪華なスタジオで(作為的に)モノラルで録音したりしました、とかではなく前述したような「部屋に集まってダベってる友達と録った」音。これをパンクと呼ぶべきなのかは分からないが、(自分が何様のつもりかは知らないが)こういう音楽が存在することは素晴らしいと思う。
これと似たような音を挙げるならば、電気グルーヴ前身「人生」や現在は放送作家、フリーライター椎名基樹のパンクバンド「正露丸X」ではないだろうか。多分ユーチューブとかに上がっていると思うので聴いて欲しい。聴けばジャンクという音楽の素晴らしさがより素晴らしくなるだろう。お薦め。