Robotiko Rejekto - Umsturz Jetzt!

Umsturz Jetzt!

Umsturz Jetzt!

ドイツのEBMグループのコンピレーションアルバム。シングルにリミックスとか足した奴っぽい。
というかインファクドのカルトEBMシリーズですよ!このシリーズは毎回こういうこの界隈の人達なら知っているが、微妙に忘れ去られている(あくまでも個人的な見方です)音源を救い上げるもの。てか矛盾するが、自分は全く知りません!なので以下の文章もそういう前提で読んでください。
でもね、彼らのキャリアを調べると中々面白くて。メンバーにTalla 2XLCの人がいるのですよ。ジャーマン・トランスというかかなりポップなトランスを作ってきた人なのですが。こういうことを知ると90年代をちょっとだけ齧った「ゆとり世代」たる私目も親近感が涌いてくるものですね。ちなみにこのグループは最近になって復活した模様(Talla 2XLCはいないが)。
でこのTalla 2XLCが居ることによりEBMはトランスのルーツであるという主張に強度が生まれてくる。某データベースサイトで調べるとジャンルがニュービートだったりするとこもイイ!ですね。Talla 2XLCに限らず、スヴェン・ヴァスなんかも1980年代後半にはニュービート、EBM色のつよい音源を出したりして、本人は言わなかったりするけどトランス界隈にはかなりいる。他にもジュノ・リアクターとかね。エレクトロ系だとMOTORとか。MOTORの人はバクチクの人達と接点があるとか……。ゴア、サイケデリック・トランスの文献とか読むと初期はかなりエレボディやニュービートがかかっていたそうで目を通したりすると面白かったりする。その辺は自分でも勉強中。またフロント242のパチモノのみたいなオーヴァーローズの「サンダウン」が初期ゴアのアンセムだったりもするから。
いやでもほんと1980年代後半のEBMやニュービートを聴くと飛ばされますね。90年代後半からのサイバーなんちゃらみたいなケバケバしいトランスなんかと比べると、詩情的な趣に満ちててさ。イタロ・ディスコの哀愁、クラフトワークのトランス感、そしてEBMのいかつい雰囲気が合わさって物凄くサイケデリックな感じを受けるニュービートは。またそこからの初期ジャーマン・トランスやトランスには。ジャケットとかも見ても凄いしね(なんでこのシリーズはオリジナルのジャケを使わないのだろう?そっちの方がいいのに……)。
まだまだニュービート及びEBMは深き音楽だと知る良きコンピシリーズ。う〜ん全部揃えたいね。ちょうお薦め。