Einstürzende Neubauten – Halber Mensch

 

1/2 Mensch

1/2 Mensch

 

 ドイツのインダストリアルバンドの3rd。

前作にあったダンス路線を更に推し進めたアルバム。リミックスをエイドリアン・シャーウッドに頼むなど、ノイズ・インダストリアルから後のEBMにも通じるような音楽が満載。ちなみにエイドリアン・シャーウッドは後にミニストリー、パンコウ、ナイン・インチ・ネイルズなどを手掛けることからもそれは解ると思う。

個人的に大好きなアルバム。エイドリアン・シャーウッドもそうだけど、同時期にデペッシュ・モードもPしてたガレス・ジョーンズが(P&ミックスで)参加していて、デペッシュ・モードの哀愁、耽美、ポップがノイバウテンに注入される趣が凄くいい……。それはデペッシュ・モードにも逆の形(つまりノイバウテンの影響)で反映されているのだけれど。

枯れた哀愁、耽美がメタル・パーカッションやジャンク・ノイズと結びついて、恐ろしくも奇麗な雰囲気を作り上げる。当時、現在で表わすとこのV系を好む向き=バンギャの原型となるような黒服ニューウェイヴの女の子達から絶大な人気を誇ったという事実も解る(初来日のライブが後楽園ホール!)。その辺の話は凄い面白いので次作の紹介文で書いていきたい。

ノイズ・インダストリアルなんてガーガー鳴ってるだけでしょう(まぁそれもイイが……)なんてヌかす向きには是非ノイバウテンをお薦めしたいし、その時はこのアルバムから聴かせたい。お薦め!買え!以上!