Dissecting Table – Between Life And Death

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日本のハードコア・パンクバンド、愚鈍にいた辻一郎のプロジェクトの2nd。
ノイバウテンSPKなどのメタル・ジャンクが好きな向きは聴かないと損するであろう傑作。メタル・パーカッション、エレクトロ・ビートの上を暗黒シンセ、メタリックなノイズ、そして怒号がさく裂する。流石、ハードコア・パンクにいた経歴は伊達じゃない。
何か黒い金属の塊が通り過ぎ去っていく瞬間を音で表現したような、ひたすらハードコアに疾走する様は圧巻。しかもそれでいてブレイクを設ける展開には頭が下がる。静と動を表わして飽きさせず、疲れさせずアルバムとして魅せる。
短くなってしまったがコレで終わりたい。グリム、ヴァジリスクと共に日本のインダストリアル・シーンの至宝だと思っている。
ちなみにこのアーティスト、調べると解ると思うが、メルツバウ並みに出してマス音源を。なので自分も持っていない音源は山の様に存在してて、このアルバムも氷山の一角。ダークアンビエント一辺倒のアルバム、ウルトラ・ハードコアなアルバムもあるとかの話。自分もこの険しい氷山の頂きを目指したい。お薦め!買え!