Ministry - Last Sucker

Last Sucker (Dig)

Last Sucker (Dig)

アメリカのインダストリアル・メタルバンドのアンチブッシュ3部作における最終作。
正面から見ると元アメリカ大統領ことジョージ・W・ブッシュのアップ。しかし角度を変えると悪魔の顔アップに……(↑のリンク画像では中途半端な顔アップになってるな)という気の利いたジャケット。ちなみに日本盤では↑のジャケではないので注意!やっぱヤバすぎたのかw
ドイツの元祖EBMデュオことDAFが「漢三部作」において最終作がわりと大人めかつ哀愁を帯びてしめやかにフェード・アウトしたのに反して冒頭から暴発する最終作。このアンチブッシュ3部作は所謂「インダストリアル・メタル」に回帰した音ではあるが、最終作は全編に亘って打ち込み、デジタル・リフ、果てはメタル・パーカッションまでという、往年の「インダストリアル・メタル」を奏でるクソ熱き代物がココに……。
1990年代中期以降、暴力的なデジタル・ミュージックはガバに始まってブレイクコアらに盗られた感があるが、このアルバムを聴くとまだまだインダストリアル・メタルにもウルトラヴァイオレンスが存在することを嫌が応にも感じる。
スピード・メタル、スラッシュ・メタル……これらがインダストリアル、またはエレクトロニック・ボディ・ミュージックと一点で交差する時「インダストリアル・メタル」が生まれ、そしてこのアルバムも……。クソお薦め。買え!以上!