V.A. - 21st Century Quakemakers

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イタリアのEBM系レーベルContempo Records傘下のレーベルBBATのお披露目的コンピレーションアルバム。
しかし参加バンドを見るに親レーベル所属のパンコウとかいてあんまり変わらずエレ・ボディですねこのコンピは。
でも内容は素晴らしい!パンコウは勿論のことパンコウの別名義Hardsonic Bottoms 3、Rinf、Heavenly Bodies、Acid Angels、Groupietempleらがエレクトロニック・ヘヴィ・ビートで攻めまくる!特にHardsonic Bottoms 3の疾走感あるEBMは埋もれさせていくにはMOTTAINAI出来!パンコウとともにEBMの代表となる音でしょう。
エイドリアン・シャーウッドがPちゃんのRinfもまたジャンク溢れるハード・エレクトロ・ダブを奏でコンピ内でも他のバンドに負けず劣らず魅せる。
短い紹介になってしまったのでContempoの紹介を書くと、このレーベルは1984年から1995年までイタリアのフィレンツェを拠点に置いていたようで、クロックDVAなんかのノイズ・インダストリアルの古株を出す一方でクリスチャン・デスなんかのポジティヴ・パンク、果ては4ADコクトー・ツインズ、ディス・モータル・コイルなんかを出していたようでイタリア内での「カルト」レーベルだったよう。レザー・ストリップなんかもライセンス・リリースしていてもうちょっと頑張れば米国のクレオパトラみたいなレーベルになれたのかもしれない。でもそれは多分、1990年代初頭から欧州を席巻してたテクノやトランスの波に流されてしまったからだろうね。イタロ・ハウスなんてジャンルがあったぐらいだから。米国だとそんな波は来なかった訳でクレオパトラやメトロポリスという二大インダストリアルレーベルが健在していた模様。ちなみに前エントリで紹介したLassigue Bendthausも出してたよう。
イタロ・ボディの至宝がぎっしりと詰まったコンピがここに……。イタロの哀愁べたべたで朴訥としたセンスがインダストリアルと交差するとき……。