Treponem Pal - Excess & Overdrive

Excess & Overdrive

Excess & Overdrive

フランスのインダストリアル・メタルバンドの3rd。
前作が元スワンズのロリ・モシマンをPちゃんに迎えてるけど、割と普通のインダストリアル・メタルって趣だった(ような気がする。ごめん覚えてないwあはは)。でも本アルバムは冒頭からフル音量な気概に満ちた傑作。
クレジットにはドラマーが居るようだが、打ち込みにしか聴こえないジャストリズムのハンマー・ビート、時折聴こえてくるメタル・パーカッションが心地いいぜ!またこの手のジャンルはテンポが速めのスラッシュだったりするが、重きに力を入れているようで、ゴッドフレッシュやそのイヤー・エイクにいたピッチシフターやOLDなんかに近い。
あとぶっちゃけると今作がロリ・モシマンがPちゃんって感じ。だってもろヤング・ゴッズだもの。ヤング・ゴッズ程はスラッシュじゃないけど、心がぴょんぴょんするような高揚感やサイケデリックに味付けしたギターやデジタル・リフはヤング・ゴッズのそれを思い出す。フランスのヤング・ゴッズと表わした方がある種の向きには伝わり易いかもしれない。アルバムで言うと「T.V. Sky」に近い。
前半と後半で全く結論が変わってしまったが、よりヘヴィさが増したヤング・ゴッズ。その彼らの1990年代のアルバムが好きな向き(オレだよ、オレ)にはお薦め出来るアルバム。傑作!