Numb - Death on the Installment Plan

Death on the Installment Plan

Death on the Installment Plan

カナダのエレクトロ・インダストリアルバンドの3rd。
1stはエンジニアにスキニー・パピーのDave Ogilvieが参加しており、スキニー色が強い殺伐、ドロドロのインダストリアルを披露。その後、Dave Ogilvieは関わっていないようだが、この三作目こそ、スキニー・パピーを受け継ぎ深化させている。
先ほど、スキニー・パピーと評したが、その中でも「VIVIsectVI」辺りを受け継いだ音像。ぶっ壊れていながらも不思議な哀愁や荒涼感を魅せる「VIVIsectVI」をベースにして同郷のフロント・ライン・アッセンブリーを思わすサイバー・パンク、トランスと結びつけて身震いするような音を魅せる。こう書くとナイン・インチ・ネイルズを挙げる向きもいると思うが、よりノイズで補強して歌心無きディストーションヴォイスが魅せる暗黒音楽はNINよりも深く殺伐としてどんよりしている。石井岳龍監督の「半分人間」や塚本監督の「鉄男」みたいな音楽といえばある種の向きには伝わるかと思う。
短い紹介文になってしまったが、中二病的に「心がぴょんぴょん」するアルバム。個人的に彼らの最高傑作だと思う。