Brighter Death Now - May All Be Dead

May All Be Dead

May All Be Dead

Cold Meat Industryのタコ社長ことRoger Karmanikのプロジェクトによる7thアルバム。
Cold Meat Industryといえばダークアンビエント、ゴシックアンビエントを浮かべる向きが多いかと思う。実際によくTVの心霊番組に使われていたりするしね。
しかし、そのレーベルのタコ社長が奏でる音はラムレー、ホワイトハウスなハーシュ・ノイズがクソ盛。例のインダス本こと「INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!: 雑音だらけのディスクガイド 511選」に”デス・インダストリアルの総本山レーベル「CMI」”などと紹介されていた形容がこのアルバムには収まる。ピースフルなヴァイヴスをノイズで塗りつぶして「ヘイト&ウォー」な雰囲気にするそれはハードコア・パンクだろう。
腐食打ち込みビート&メタル・ビートの上を絶叫、そしてノイズが絡む。また全体に漂う荒涼とした様は流石Cold Meat Industryを切り盛りする長の音だと思った。初期SPKホワイトハウスを受け継ぎながらも、隠し味にゴス、ダークアンビエントをまぶすのは只のホワイトハウスの眷属じゃないと思わせてくれる。
じめじめ陰鬱な梅雨空にぴったりなデス・インダストリアル。お薦め。