O.L.D. – The Musical Dimensions Of Sleastak

Musical Dimension of Sleakstak

Musical Dimension of Sleakstak

アメリカのグラインドコア/インダストリアル・メタルバンドの3rd。
レーベルが「Earache」でインダストリアル・メタル……多分想像するのはゴッドフレッシュだと思う。しかし、それとは全く異なったインダストリアル・メタル。
打ち込みビートの上をスラッシュ・ギター、デジタルリフ、耳障りなノイズ、地を這うヘヴィベースラインが疾走し、ブラック・メタルな歪んだ呪詛ヴォイスがさく裂。ゴッドフレッシュはひたすら深く沈み込むようなヘヴィさを表わすが、このバンドはヘヴィさを保ちつつスピーディーさをも表わしている。初期SPKホワイトハウス、ラムレーがスラッシュ・メタル化したらこうなるかも……。またゴッドフレッシュはブレイクビーツを挿し込んだりしてヒップホップ的な要素もあったりするが、このバンドにはそれが無くてひたすら無機質なエレクトロニック・ビートで突き進む。それはまるでミニストリーの3rd、4thあたりを思い起こさせるような暴力的な音。
ここまで来ると全くゴッドフレッシュとは違い、似たようなバンドを挙げるならDissecting Tableだろう。Dissecting Tableが先行してああいう音を出していたのでもしかしたら影響されているのかもしれない。
Dissecting Tableをアメリカナイズした音といえばインダストリアル・ヘッズには話が早いかも。インダストリアル・カオスが疾走する。ちょうお薦め。