Aircrash Bureau – Exhibition

Exhibition

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ドイツのEBMグループのシングル&EP、リミックスなどを集めた盤。
というかEBM Kult Klassikerシリーズですね。このシリーズは面白くて全部欲しい位なのだが、レーベルがドイツ(アマゾンは欧州盤の扱いが悪かったりする)かつ1000枚限定故に入手が難しい。discogsから個人輸入するしかないだろう。なお現在も出されているようだ。
でこのコンピはというと前回のエントリに引き続いて「ニュービート」。レーベルも1980年代後半にその手の音を積極的に出していた「Zoth Ommog」。しかし当時の「Zoth Ommog」内でも比較的EBM色が強くトランシーな調べに加えてハードロック的展開をも魅せる。ニッツアー・エブとフロント242の間は?と問われたならこのグループを挙げてしまう……そんなトランス・ボディ・ミュージックと呼びたくなってしまう趣が横溢している。特にコンピタイトルにもなっている「Exhibition (A.B. Remix)」は暗い酩酊感と肉体感を併せ持った傑作だろう。
このグループは数多の「ニュービート」アクトと同じく1980年代後半にシングルを一枚出して解散(と呼んでいいのか解らない)し、各々トランスへ、テクノへと活動の場を移した模様。この事実は面白く、1990年代以降に頭角を現したトランス系のアーティスト達はEBM、ニュービート通過したりキャリアの初めであることが多い。有名どころだとスヴェン・ヴァス、ジュノ・リアクターだろうか。
尚最近になって復活して、初となるアルバムを出している。そのアルバムはまるで冷凍冬眠でもしてたのかと疑うような「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」だ。次の機会に紹介したい。
店頭ではまず見つからないと思われるが、興味を持った向きはネット通販を駆使して入手して欲しい。お薦め。