Schaft - ULTRA
- アーティスト: SCHAFT
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: CD
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なんか最近のKMFDMとかの音に近い感じ。野太く歪んだエレクトロニック・ビートにメタリックなギターと分厚いシンセ・ベース。サイケデリック・トランス、(2000年代の)エレクトロを通過したようなエレクトロニック・ボディ・ミュージックと呼ぶべきなのか。2000年代後半のコンビクラストにも近い感じ。
だからなのか「インダストリアル・ロック」というよりは「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」。それはPIGのレイモンド・ワッツが参加していないことも手伝っているのかもしれない。あと一昨年のXA-VATにも似ている。あのアルバムも昨今のEBMと同期しながらもオールドスクールな手触りも感じられる傑作で一昨年は大変に聴いたアルバムの一枚だった。
ここまで書いて気が付いたが、所謂この手のジャンルの古参達が復活して来ているが、本エントリで奏でる音に近い。ディー・クルップス、CubanateのMarc HealのBe My Enemy……。彼らの近作を聴くと驚くほどボディだが前述した通りサイ・トランスとエレクトロを通過した音に仕上がっていることに気が付くはずだ。またCubanateのMarc Healとフロント242のジャン・リュック・ディマイヤーのC-Tecも同傾向だろう。
1stのPIGを求める向きには全くお薦め出来ない内容だが、近年のKMFDMやMarc HealのBe My Enemy及びC-Tecを好む向きにはお薦めしたい一枚。