A Split - Second - Kiss Of Fury

Kiss of Fury by Split Second (1990-05-18) 【並行輸入品】

Kiss of Fury by Split Second (1990-05-18) 【並行輸入品】

ベルギーのニュービート系グループの3rd。
この人達はニュービートと呼ばれるジャンルの開祖です。ニュービートについては過去のエントリで幾つか書いたのでそちらを参照してもらうとして、このアルバム、エレクトロニック・ボディ・ミュージックぢゃん!
ボディとニュービート、ぶっちゃけるとそんなに差はなかったりするけど後者の特徴としてゴスかつダーク、きらきらしたメロディでインストが多かったりするけど、このアルバムは冒頭からシンセ・ギターが前面に推しだされていて、フロント242のアルバムを聴いている様な感じ。殆どに歌が入ってるし。Wax Trax!のど真ん中サウンドと言いますか……。
このニュービートはベルギーの外を越えて世界各地の野外レイヴで大受けした後にトランスへと進化するけど、このアルバムはそういうのを全く無視してサイバー・パンクスなボディ・ミュージック。まぁ人気を受けてくそつまらないトランスを作ってフェードアウトした某ニュービートユニットよりはマシ……というか英断ではないかと思った。
そうボディ・ミュージックとしては相当ハイクオリティな音源っす。ハンマー・ビートにシンセ・ギターと彼ら独自の怪しげかつ朴訥とした奇麗なメロディにアシッドなベースライン、そしてだみ声シャウト。野外で聴きたくなる不思議なボディ・ミュージックですね。
フロント242ライクなボディを基調としながらもニュービートちっくなメロディもあるという、自分によし、うん、よしなアルバム。