16 Volt - Skin

Skin

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アメリカのインダストリアル・ロックバンドの2nd。
ナイン・インチ・ネイルズミニストリー、KMFDMらの成功により、所謂「インダストリアル・ロック(及びメタル)」が(主に米国で)台頭し、これを見た多くのバンド群が後に続けとばかりにそのスタイルを真似た。勿論、後続にも面白い物はいっぱい生まれたが、同時に暴投や失投も数多かった。なので試聴は個人的に必須のジャンルだ(ブックオフとかだとそれが出来ないのが辛いが)。
このバンドも後続でNINをフォローしている。が、眷属バンドの中ではハイクォリティ。1stはスキニー・パピー、マリリン・マンソンを手掛けていたデイヴ・オギルヴィがPちゃんでスキニー直系のおどろおどろしいインダスロックを魅せてくれた。本エントリで紹介する2ndにはオギルヴィの名前はないが1stと同様にどろどろとした音像がある。そしてそこへNINのトランシーで荒々しいノリが加味されている。端的に表わすならNINとスキニー・パピーの中間といったところだ。それはNINのコピーバンドでしかないバンドとの大きな違いを聴かせてくれる。またこのバンドの音源を出していたレーベル「Re-constriction Records」に居たバンド達もこのバンドと負けず劣らずのインダストリアル・ロックを聴かせてくれる。興味を持たれた向きはブックオフなどで探してみたらいいだろう。ちなみにこのアルバムはリマスタ再発でこの手の音やEBMを出す専門的なレーベル「メトロポリス」からだ。このレーベルはアマゾンでも取り扱っているので入手がし易い。1stも同レーベルから再発されているのでこれまた興味を持たれた向きは買ってみるといいだろう。
NINとスキニー・パピーが交差するとき……。