Mussolini Headkick - Themes For Violent Retribution

Themes for Violent Retribution

Themes for Violent Retribution

ベルギーとアメリカ出身のメンバーからなるインダストリアル・ロック及びEBMバンドの1st。
バンド名、ジャケットといいライバッハのドキュメンタリーみたく「戦争の思い出が甦る」ものでアメリカはともかく欧州ではリリースできないのでは?と調べたら欧州盤も同じジャケでした。攻めてますね。
で中身はというとコレがリヴォルティング・コックスを髣髴とさせる「でじたる・ふぁんき~」が満載。聴く前はそのポリティカルなヴィジュアルにライバッハのような厳つい音を思い描いていただけにかなりデカルチャー喰らった。
誰がやっとんじゃい!とまたまた調べたところ、PちゃんがLuc Van Ackerでした。なるほど、道理でリヴコなわけだ。またそれで気が付いたけどリヴコのサウンドにはかなりLuc Van Ackerが寄与していることが解った。ミニストリーのアルとポール・ベイカーが全てを作って、後のメンバーはライヴ要員みたいな思いがあったのだけれどそれが崩れた。
だから前述した通り、あんまりベルジャンっぽくない。ベルジャン・ニュービートとボディの牙城アントラー・サブウェイからライセンスリリースしてるけど、Wax Trax!臭の方が圧倒的で(ライセンスリリースだとは)気が付かなくてリヴコの眷属バンドでWax Trax!のニューカマーだよって書かれていれば、それをそのまま信じそうな音。なのでMy Life With The Thrill Kill Kultが好きな向きは買ってみたらいいと思った。
リヴコ印の「でじたる・ふぁんきー」が満載な一枚。Wax Trax!にあるハンバーガー及びカントリー・ボディが好きな向きにはお薦めしたいアルバム。