Nailbomb - Point Blank

Point Blank

Point Blank

元SepulturaのMax Cavaleraらのインダストリアル系プロジェクトの1st。
調べてみたところSepulturaは、ブラジル出身のヘヴィ・ロックバンドらしいのですが、このプロジェクトはMinistry直系のインダストリアル・スラッシュ。暴力的なまでに激しいギターとドスの効いたヴォーカルが無駄無駄無駄ぁ(後100文字ほど続くが省略)と壮絶なラッシュが体験できる。と、ほとんど(というか全部)がそんな曲ばかりなので、飽きる向きもいるでしょうが、だがそれがいい。器用にとか不器用にとかそんなことを超えてインダストリアル・スラッシュ道を追求したこのアルバムは聴けば聴くほど、味わい深くなる。またそんな愚直に求道した姿勢が心地よい(それはMinistryの5th以降の彼らが忘れてしまったもの。まあそれは00年代になって復活するのだが)。
インダストリアルな打ち込み(?)ビートの上をインダストリアル・ノイズ、不穏なメロディを出すシンセ、メタリックでスラッシーなギターが時に疾走し、時に絡みつき、そしてドスの効いたヴォーカルが喚き散らす。
Ministryの5thの暴力的な部分を拡大したようなアルバム。Ministryが好きなら買い。