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V.A. - 21st Century Quakemakers

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イタリアはフィレンツェを拠点に置く、インダストリアル/EBM系レーベル「Contempo Records」のサブレーベル「BBAT」のコンピレーションアルバム。
このレーベルは同時期のエレボレーベル、例えばWax Trax!、PIAS等と共にシーンの立役者を多く輩出しており、その一番はパンコウだろう。ON-Uのボスことエイドリアン・シャーウッドをPちゃんとエンジニアに迎えた1stは同じくシャーウッドをP及びエンジニアに迎えたミニストリーの2ndと共に所謂「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」を作り上げた一枚だ。そして、パンコウは他にも幾つかの変名でも音源を出しており、その一つが本エントリで紹介するコンピで聴くことが出来る。
この時期(1989年)はEBM全盛期といった模様でフロント242がロンドンでライヴをすれば行列がビルを一周するほど出来たりする有様だったよう。このコンピもその全盛期ぶりを示すものだ。
冒頭のパンコウで始まって、タックヘッドを思わすハードエレクトロ・ダヴのビートニグス、シャーウッドがPのRinf、レーベル4ADに関わったり、SPK、フィータスに居たメンバーから成るHeavenly Bodies、パンコウの変名ザ・ハードソニックボトムズ3、The Jesus And Mary Chainに居たDouglas HartのAcid Angels、discogsにも一切面子などの情報が載ってないGroupietempleといった面子が最盛期のエレボを奏でている。
がこのコンピの白眉はやはりパンコウの変名「The Hardsonic Bottoms 3」だろう。パンコウのハードコア・ダヴにニッツアー・エブ系の熱き電子肉体音楽を更にブースト、ドライヴさせたような音は今聴いても圧巻。ジャケもフィータスを思わす所謂「ロシア構成主義」で怪しげなノリも加味していて面白い。
PIASから出ていたコンピ「This Is Electronic Body Music」を超える出来。1980年代のエレボを好む向きにはお薦めしたい一枚。入手は困難を極めるだろうが、貴方の街のブックオフで血眼になって探して欲しい。