Spetsnaz - Grand Design Re-Designed

Grand Design-Re

Grand Design-Re

スウェーデンEBMデュオの1st。
「ボディはテクノロジーを使ったハード・ロックだじぇ」と誰かが雀荘で言ったのを自分は忘れていなかったのです(これ何度目だ)。
ここから始まったオールドスクールEBMは(と思う)。その前にも、Terence Fixmerが1stでボディを取り入れてましたが、あれはあくまでテクノの範疇。だから真正面からボディに対峙しているわけではない。Out of Lineというインダストリアル系のレーベルからこのような音が00年代に入って出てきたのはこれが初めてだろう。Nitzer Ebbを完全にシミュレートした音はあまりにも早すぎたし、後のNitzer Ebbの再結成にも影響を与えたのは考えるに易しい。早すぎたといっても、後続達が2〜3年後に雨後のたけのこのように出てきたのだから(リリースせずに)溜まめていたのかも。また2010年の総括のときにも書いたかもしれないけど、彼らに限らず00年代のボディはハードロックの範囲を軽々と越えている。90年代に入ってハード・ミニマルと合体したのだ。とまぁ良い評価しているように見えるけど、後の作品に比べるとまだまだ稚拙な部分が目立つ。金属音を入れるのはいいが、どの曲も展開に乏しい(Nitzer Ebbの最初期+ハード・ミニマル)。でもまぁ先陣を切ったってことでそれだけで価値はありますけどね。
ここから始まったオールドスクールEBM。この手のジャンルを聴くならまずこれから。