Die Sektor - Applied Structure In A Void(Japanese Limited Edition)

Applied Structure In A Void(Japanese Limited Edition)

Applied Structure In A Void(Japanese Limited Edition)

アメリカのダークエレクトロアクトの2nd。
Nitzer Ebb、「Twitch」の頃のMinistryがサイケデリック・トランスをやっているような。サイケトランスはともすれば幽体離脱という、肉体の消失が起こるのだが(野外レイブで踊っているとほんとうにそれを感じる)このアルバムは決して肉体を失わない。どころか聴けば聴くほど「すぅ〜獣臭……ッッッ!!!」という言葉が出てくるほどに体臭や汗が強烈に臭ってくる。同じ傾向として、Juno Reactorを挙げようと思ったが、彼もやっぱりトランスにありがちな離脱傾向のある曲があり、違う。このアクトにはサイケトランスにある陶酔、離脱がなくて、アドレナリンが出てきてただただ覚醒あるのみ。肉体に収束するという姿勢もある意味初期ボディを感じさせる。
ボディ・ビートの上を曲がってスペーシーなシンセ、初期のNitzer Ebb、Ministryの確固とした肉体性を持つベースライン、そしてエフェクトばりばり効いたがなるヴォーカル。
イケトランスという身体性が希薄なジャンルにNitzer Ebb、初期Ministryの肉体音楽をぶちこんだ!彼らはトランスに牙を取り戻したんだ!