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How to Destroy Angels - Welcome Oblivion

Welcome Oblivion

Welcome Oblivion

トレント・レズナーと彼の妻マリクィーン・マンディグ、そして近年映画のサントラなどでタッグを組むアッティカス・ロスから成るトリオバンドの1st。
2010年に出したミニアルバム「How to Destroy Angels」の延長線上的アルバム。路線変更してくることも考えられたが、間に挟んできたEPが同路線だったかつ素晴らしいものだったので変える必要がないなぁと思っていたが、バンドの方も気に入ってたみたいでそのまま1stまで来たみたいだ。
で結論から書くけど、今年のベスト。2010年に入ってNINの方では活動なし。しかし映画の方の仕事で姿は見えているので安心はしたが、聴こえてくる音楽は個人的には面白くなくて(例外は「ドラゴンタトゥーの女」のサントラに入ってたツェペッリンのカバー)、なんだか後期NINの出がらしを飲まされているような曲ばかりでトレントさんは音楽を作るのに飽きているのでは?という妄想が止まらなかったが、このアルバムを聴く限りではそれは杞憂だったようだ。
マッシヴ・アタックと90年代後期のNINの合体と言えば、このアルバムを端的に表せるだろうか。それも初期マッシヴではなく90年代後期から00年代前半のマッシヴ。ダークダブといえば言いのだろうか。ロック、果てはトランスをも取り入れながらも、極端に暗く暗澹としたダブ音楽は90年代中期に勃発したトリップホップの最終形態だと当時は感じていた。この路線はアンクルに引き継がれるが、(00年代初期には)フォロワーは少なかったように思えた(また現在アンクルも路線を変更し80年代後期のネオサイケのような音楽を作り始めた)。だからこのアルバムを聴いた時マッシヴ・アタックの「Mezzanine」や「100th Window」の続きだと思ったし、久しぶりにダークなダブが聴けるなと興奮した。で前述したマッシヴにNINが混じる。こんなオレの好む音楽が十二分に入っている。感謝したいです。
今年のベストアルバム。超お薦め。買え。