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Muslimgauze – Libya Tour Guide

Libya Tour Guide

Libya Tour Guide

イギリス出身のブリン・ジョーンズのプロジェクトによる何枚目になるのかも数えたくないアルバム。
このアーティスト、ムスリムを名乗ってはいるが、信者でもなかったそうだし、またアラブ人でもなかったそう。ライバッハと同じく表現の題材として扱っているだけだったのかもしれない。
でもその題材が一巻して「反シオニズム」という茨が過ぎる道。またジャケットがイラン革命を起こしたアヤトラ・ホメイニ師、題名が左手にカラシニコフ銃、右手に毛沢東語録を持ったパレスチナ反逆児・最強のテロリストこと「アブ・ニダル」。そのアブ・ニダルが率いていたテロ部隊「黒い九月」……などなどモサドから目をつけられそうなものばかり。
しかし、本エントリの冒頭からでもあるように、あくまでも表現として扱っていたのだろう。でもホワイトハウスとかの炎上商売を狙ってない部分において「もしかしたら本気なのかも……」と思わせる。
でこのアルバムなのだが、凄い。冒頭から狂った高音のナーイと祝祭的なリズムにTB-303が絡むという音にクソ狂う。その後もアラビック音階とリズムを用いながらもTB-303を大々的にフィーチャーするというアラビアン・アシッドを展開。アルバムの題名が「Libya Tour Guide」というのも頷ける。特にセタールとTB-303が絡み合いながら、ブレイクにインダストリアル・ノイズとTB-303が荒れ狂う5曲目は(西側の)欧州や米国から「アラブの狂人」と呼ばれ恐れられたカダフィ大佐が治めていたリビアの地に恥じない一大総発狂ツアーに誘いおおいに魅せてくれる。
ジャンルを超えて音楽というものはいよいよ深いと感じざる得ないアルバム。アシッドドドドドドドドドドッッッッ!!!