Swans - Cop/Young God/Greed/Holy Money
Cop/Young God/Greed/Holy Money
- アーティスト: Swans
- 出版社/メーカー: Universal UK
- 発売日: 2010/09/20
- メディア: CD
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キリング・ジョーク、フィータスと並んで後のEBM、インダストリアル・ロックに影響を与えている音。勿論ノイズ・インダストリアルもあるけど直接的な影響でいうとこちらの方が大。
初期のキリング・ジョークにも聴こえたが、民族的かつ呪術的なリズムもこのバンドにもある。がフィータス、ノイバウテンばりのメタル・パーカッションを取り入れたのは後続バンドへの大きな道しるべとなったことは難くない。
トライバルかつヘヴィ・ビート、メタル・パーカッションの上をシャーマニックなマイケル・ジラの叫び、うるさいギター、地を這うようなベースラインが絡む。正にメタル・ジャンクと呼びたくなるような(当時はほんとにそう呼ばれていたらしい)ガっシャン!ガっシャン!な鉄槌感に満ち溢れた音楽は後続バンド達にも聴けるが、同時に何とも言えないダルさ憂鬱さが加わっている音はスワンズのオリジナリティだろう。
あと今気が付いたけど、ノイ!とかのジャーマン・プログレにも似てるな。それを更に推し進めて、ノイズ・インダストリアルと結びつけたような感じかもしれない。ゴッドフレッシュなんかはモロそうだよね。まぁゴッドフレッシュは更にメタルやドゥーム・メタルを加味しているけど。あとあとヤング・ゴッズもそうだな。スワンズにハードロック、スラッシュ・メタルを足すと出来上がるのがヤング・ゴッズ。ヤング・ゴッズはプロデューサーがロリ・モシマンだしね。
インダストリアル・ロックというジャンルがここまでハマってしまうバンドはNIN、ミニストリー等のお手本だろう。ちょうお薦め。