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De/Vision - Rockets & Swords

Rockets & Swords

Rockets & Swords

ドイツのシンセ・ポップバンドの14th。
1曲目のちょっと90年代中期のジャーマンテクノを思わせるような硬質なテクノビートに驚く。前々作までのの80年代回帰は姿を潜めどこか90年代初期のデペッシュ・モードを匂わせる。そういう意味では前作の延長線上でマンネリを感じるとこもある。それに曲が進むにつれ無機質かつ硬質なビートは無くなって来て、ビートより壮大かつ耽美なメロディを前面にだした曲になってくる。「Violator」のままで「Songs of Faith & Devotion」や「Ultra」を演ったら……という風に自分は聴こえる。ちょっとズレるかもしれないが「Violator」と「Songs of Faith & Devotion」の間に出していたかもしれないアルバム。ロックに傾倒するわけでも無く、80年代を引きずったエレクトロ・ポップでもない。それがデペッシュの「Violator」にはあった。この作品はその路線を引き継いだとも聴こえる。特にペラペラな打ち込みビートの上を温かみのあるシンセとフォーキーなギターが絡み合い、ダル目で耽美なヴォーカルが歌い上げる曲は夢心地でサイコーだ。
デペッシュ・モードの90年代における傑作アルバム「Violator」を引き継ぎ、「Songs of Faith & Devotion」も感じる、まるで二つアルバムの狭間のようなアルバムに仕上がったと思う。今作で80年代回帰に頼らずまだまだ新しい道があると証明した。