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Godflesh - Selfless / Merciless

Selfless/Merciless

Selfless/Merciless

イギリスのインダストリアル系メタルバンドの4th。元ナパームデスの人が(中核メンバーで)いるバンドで有名。
ミニストリーと共にインダストリアル・メタルというジャンルを作ってきたバンドだが、この人達の音楽性は同じジャンルに属していてもミニストリーとは全く趣が違う。ミニストリーはスラッシュ・メタルやスピードメタルを取り入れて、速さを追求したが、このバンドは速さよりも重量感を出すことに執心している。あれだけ速さを追求してたナパームデスにいた人間が作る音楽だと思えないほどに重金属音楽。何故彼らことJustin BroadrickとG.C. Greenがナパームデスを去ったのかが解る音楽性だが。あとなんとも言えない荒涼感がある。石井監督作の「半分人間」でラストで高層ビルを背景に荒れ果てた砂地でノイバウテンの面子が演奏している場面があるが、その場面にゴッドフレッシュの音源に差し替えてもなんら可笑しくないどころか、ハマってしまう。
重量感があり歪んだ打ち込みビートの上を荒涼感及び暗黒シンセやこれまた重いノイズギターにこれまたまた重くうねるベースラインがたゆたい、そしてヴォーカルが叫ぶ。それは廃墟となった工場から匂い立つ金属の酸化臭や薬品の匂い……が見えたり臭ったりしてしまう。そんな場面で流れてしまうメタルはインダストリアル・メタルと呼ぶのに相応しいと自分は夢想する。またこのエントリで紹介する作品は4作目だが、初期と比べてジャンル的な変化は見られない。しかし作を重ねるごとに「荒涼感」や「気だるさ」といった重苦しさが増していくのは凄い。自分は最初にこのアルバムから聴いたのでこの重苦しさの度合いがこのバンドの普通レベルかと思ったが、初期やその後の作品を聴いて始からこの度合いでもないし、この後もっと増すのか!と寒気と興奮が同時に襲ってきた。なのでまだ聴いたことが無いという人は1stから聴くのを個人的にはお薦めしたい。え?じゃなんで1stから紹介しないかって?それはこれから1st及び初期作品のリマスター盤を注文して(いつになるかは気分次第だが)紹介文を書くからだよ!それまで注文しないようにここを見ている奇特かつゴッドフレッシュ未聴者達。
廃墟となった深夜の工場に流れるメタル、それはインダストリアル・メタル。メタルを好む向き、インダストリアルヘッズ(そんな人この2010年代に存在するのか?)にも等しくお薦めしたい。