Cyber Logic Pro - Industrial Man

日本のインダストリアル・メタル、EBM系バンドの4曲入りのEP。
「サイバー」……、この言葉に何回騙されてきたのだろうか。彼のtoというサイトで「サイバーと名のつくバンドに当たりなし」という言葉が載っていた。古くはサイバーアクティヴ、近年はチーム・サイバーガイスト……。先に挙げたバンドは曲単位では面白いがアルバムとしての出来が悪かった。曲ごとに差がありすぎた。
しかし、そんな銘はこのEPでお終い。ウルトラ・へヴィ・ビートとメタル・パーカッションが覚醒させる。近年のディー・クルップスと同期しながらもトランシーなシンセ・リフ、ワブル・ベース等で新鮮に魅せる。ワブル・ベースと言えば昨今、ライバッハやFront Line Assembly、果ては一部のダークエレクトロ勢などがこぞってフィーチャーしているが、独自の音像を作り上げたライバッハを除いてあまりにもブロステップの模倣というかただ単に件のベースラインを入れました、みたいな作品もあり辛い。あとは只のEDMと化しているお金の臭いしかしないような所謂「ハイプ」。今はいいけど2年後に聴いたら恥ずかしいやつ。
がこのプロジェクトに於いてはそんな心配が無問題。ひたずら爆心していくようなメタル・ダンシンが満載。ダークかつ陶酔していくようなシンセ・リフ、メタリックなスラッシュ・ギターが溜まりません！買え！以上！