Cat Rapes Dog – God, Guns & Gasoline

God, Guns & Gasoline

God, Guns & Gasoline

スウェーデンEBMバンドの2nd。
1990年代に入ると多くのEBM系のレーベル、バンド達がメタル、トランス方面に向かった……、という事実はこの周辺の音楽を好きする向きにはご存知かと思う。
このバンドをリリースするベルギーのKKレコーズもご多聞に漏れず1990年代に入ると次第にトランスやテクノ方面に移って行く。しかしだからといってそのような音楽を作る人たちは皆無なのかと言うと、そうでもなくて本エントリで紹介するバンドがそれ。
まるでFront 242の3枚目やミニストリーの「トゥイッチ」時代の所謂「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」ってアルバムでこいつら引き籠りか?と疑いたくなるような趣が満載。あとベルジャンのインダストリアル色が強いニュービートにも近い。レーベルで言うとニューゾーンとかZoth Ommongとかの。このレーベルにはヴァミト・二グロとか日本は札幌の2ndコミュニケーションがいるが、それらを含めて一括りにしたいと思った。
それで思い出したけどベルギーのニュービート、EBM系のレーベルから日本人のバンドがライセンスリリースされてたりする。2ndコミュニケーションもそうだけど、アントラー・サブウェイからDRPの1stが出てたりする。1990年代にR&Sとかからケン・イシイが出てくるけど、それのハシリみたいな。Front 242のインタビュ記事をとっても凄い海外を意識しているような発言が多くて歌詞は勿論英語だしバンド名についても「”242”というのは世界中どこへいってもそのまま”242”だし」とある。
なんだかまとまりに欠けるエントリになってしまったがこれで終わりたい。所謂EBMが好きな向きにはお薦めしたいアルバム。